第135回 北信越高校野球石川県大会（秋季） 準決勝 vs航空石川

遊学館　対　航空石川

◇準決勝　◇石川県立野球場　◇2016年9月25日

（遊）栃原、石橋－栃折

（航）一安、杉本、佐渡－山上

【本塁打】石橋、栃折（遊）

【二塁打】下谷（遊）上田、尾畑（航）

戦評

◆秋季高校野球石川県大会　▽準決勝　遊学館３ー４航空石川（２５日・石川県立野球場）
遊学館は初回に先制するが、その裏すぐに逆転され、１ー４と３点リードを許してしまう。７回に石橋、９回に栃折の２本のホームランで追い上げを見せたが、あと一歩及ばず敗退。２７日の第３代表決定戦で小松大谷と北信越大会出場をかけて戦う。

勝てば北信越出場となる準決勝の相手は、夏の準決勝と同じく日本航空石川。この夏は惜しくも敗れ甲子園を阻まれた相手だけに、リベンジする最高の舞台となった。
この日も先攻となった遊学館は初回、航空石川の先発・一安の立ち上がりを攻め、椎名の犠牲フライで先制した。さらに下谷の二塁打でチャンスを広げたが、この回は１点止まり。一安の調子が良くなかっただけに一気に畳み掛けたい場面で攻めきれなかった。

この日の遊学館は、昨日９回１０５球を投げた栃原が２日連続の先発。しかし、栃原は簡単にツーアウトを取るが、３番の小坂から長短５連続ヒットを浴びてしまい、一気に４失点と航空打線に捕まってしまう。栃原は、連投の疲れからかストレートが走らず、２回も２死からヒットと死球を与えたところでマウンドを降りた。しかし、２番手でマウンドに上がった遊学館・石橋は、２回のピンチを抑えると、持ち前のテンポの良い投球で航空石川の強力打線を抑えていく。

遊学館打線は、初回以降も航空２番手の左腕・杉本を攻めるが、あと一本が出ない。中盤は、杉本のキレの良いまっすぐと、低めのスライダーのコンビネーションの前に打線が沈黙し得点することができず、好投の石橋を援護することができない。

遊学館は、７回に１死から、石橋が自らレフトへソロ本塁打を放つと、２点ビハインドで迎えた９回には栃折にレフトへのソロ本塁打が飛び出し、ついに１点差まで追い上げる。さらに代打・川口がレフト前へのヒットで続いたが、石橋、牧野が倒れて試合終了。終盤の追い上げも及ばず、惜しくも１点差で敗れた。

初回以降なかなか得点できなかったのが悔やまれる。３回の１死一、二塁のチャンスで、下谷のレフトへのヒット性の打球を好捕されると、中盤はチャンスらしいチャンスも作れなかった。ようやく終盤に本塁打２本が出たが、いずれもソロ本塁打の単発に終わってしまった。走者を置いてのバッティングに課題を感じたゲームだった。

しかし、この日は石橋の好投が目立った。航空の強力打線に大量失点もあり得る展開だったが、２回以降を無失点に抑え込んだ。石橋は強打者揃いの中軸に対しても、逃げることなくストレートで押す強気の投球が光った。

敗れた遊学館だが、次の第３代表決定戦に勝てば、北信越大会の出場があるだけに、落ち込まず次のゲームに期待したい。前評判の高かった航空石川相手に互角の勝負が出来ていた。次の小松大谷も強敵だが、選手たちは気持ちで負けることなく、自信を持って試合に臨んでほしい。
第３代表決定戦は、２７日（火）９時から、県立野球場で小松大谷と対戦する。
 

打者成績

投手成績