大会展望
第137回 北信越高校野球石川県大会の組み合わせ抽選会が30日おこなわれ、参加47チーム(連合2チーム含む)の組み合わせが決まった。大会は9月9日(土)に開幕し、上位3チームは福井県で行われる北信越大会に出場する。2回戦から登場の遊学館は、14日の県立球場第1試合で鹿西との対戦に決まった。
今年からシード決め大会が廃止され、フリー抽選となった。まず夏のベスト4で抽選が行われ、これにより第1シード星稜(Aブロック)、第2シード寺井(Bブロック)、第3シード遊学館(Cブロック)、第4シード航空石川(Dブロック)が決定した。
Aブロックは、第1シードの星稜が頭ひとつふたつみっつ抜け出した感じで、決勝進出は鉄板か。左右の好投手を擁する飯田の戦いぶりにも注目したい。
Bブロックにはシードの寺井を鵬学園、金沢商が追う展開。Cブロックは激戦必至の死のブロックとなった。第3シードには遊学館が入ったが、北陸学院、金沢と夏と似たような感じに。金沢は向井、大筆の左の二枚看板をはじめ、スラッガー森下など旧チームからの経験豊富なメンバーを多く揃える優勝候補の一角。武部新監督の初采配にも注目したい。ここに公立の強豪校でエース堀田を擁する金市工(対金沢)、練習試合で遊学館に2連勝した津幡(対金沢学院)、名将竹田監督率いる小松商、金沢西と小松工の一戦も楽しみ。
Dブロックは、夏の覇者・航空石川が大本命。甲子園を経験した左腕の杉本に、MAX145キロ右腕・大橋の二枚看板、2年生のクリーンアップトリオ&原田、他にも小坂に長谷川と盤石の態勢。この航空石川と初戦で対戦するのが1年生に好選手が揃う輪島。まだまだ若いチームだが、どこまで戦えるかに注目したい。順当に勝ち進むとこの絶対王者に待ったをかけるのが小松大谷か。しかし初戦の金沢泉丘も金沢桜丘も簡単な相手ではない。
遊学館は、新チームの攻撃陣は好調。今年は左投手を苦にしない打撃が特徴。鍵を握るのは保科、加藤、の大型投手陣の出来。1年生が多い若いチームなだけに、牧野や坂元の2年生がうまく引っ張っていけると勢いがつく。5年ぶりの秋の北信越出場を目指す。