石川大会もいよいよ準決勝。遊学館は準決勝第2試合で小松大谷と対戦する。
小松大谷とは昨年の秋に対戦しており3-0と敗れている。
今年5月の練習試合では2-1で遊学館が勝っているが、山下→石田→木村それぞれ三回づつ。遊学館の2得点は石田から。山下からは廣橋の2ベースの1本。木村からはノーヒット。
今大会の遊学館は、金沢西に初戦敗退の危機にまで追い込まれながらも勝利し、三回戦以降はコールド勝ちで上がってきた。打撃の調子は上向きで遊学館らしい長打も見られるようになってきた。
小松大谷は強豪との対戦が多かったが、危なげなく勝ち進んできた。春まではエラーの多い印象があったが守備力も向上しており、隙のないチームになっている印象。
打撃では、チーム打率などは遊学館がわずかにリードしている。4番廣橋は9打数6安打7打点2ホーマーと絶好調でチームを引っ張ってきた。続く河合、飯田も好調でこの中軸の前にランナーを出したい。春まで好調だった松田和、高本にもう少し当たりが出てくると脅威の打線になる。1年生の内潟も好調で当日のスタメン・打順も一つのカギを握るだろう。
小松大谷は三番に座る山下が脅威。今大会も14打数8安打8打点と絶好調、チャンスには滅法強い打者でここ一番での集中力は県内一。足も速い選手で一発の長打で流れを変えられる選手。場面によっては歩かせるくらいの作戦も必要になるが、山下の後を打つ四番の西田も打率5割、本塁打も打っており怖い存在。
投手力では左投手3人を擁する小松大谷が優勢。エース山下は12回を投げて四死球8だが、この荒れ球も彼の特徴。球威も抜群で140キロ台のストレートを投げてくる。奪三振は17と多く非常にやっかいな投手。右打者の外角高めにシュート回転してくるボール球には手を出さないようにしたい。
木村は北信越大会以降調子が上がってきており、本来の投球ができている。今大会もここまで9回を投げて、自責点0、与四死球2、奪三振10の成績。さらに石田も5回を無失点の成績。
遊学館は、本定が怪我のため登板できず厳しい投手事情になっている。ここまで5人の投手を使ってきた。右の小孫は7回2/3を投げて1失点と唯一の安定感を見せる。打たせてとるタイプの投手なので、守備でのミスをなくして失点を防ぎたい。同じく右の牧井も打たせてとる投球で4回1/3を無失点に抑えている。心配なのはエースナンバーをつける左の松田。4回を投げて4四死球と制球に難がある。四死球で走者を出してヒットを打たれるという悪いパターンにハマることがあるが、もともと力のある投手で三振も取れるだけに復調を期待したい。石森、河合にも登板の機会が回ってくる可能性もある。遊学館は継投が一つのポイントになってくる。
七尾東雲戦では河合にスクイズがあったものの、送りバントはなくヒッティングで勝負してきた。往年の強打の遊学館の戦いぶりを感じた。準決勝は、遊学館が小松大谷投手陣をどれだけ打てるかが勝負のポイントになってくる。打って勝つことを期待している。
これまでの戦績: 二回戦: 遊学館 4ー3 金沢西 三回戦: 遊学館 8ー0 小松市立(7回コールド) 準々決勝:遊学館 12ー3 七尾東雲(7回コールド) 二回戦: 小松大谷 6ー1 泉丘 三回戦: 小松大谷 10ー3 鵬学園 準々決勝:小松大谷 6ー3 寺井 ▽1試合平均得点 遊学館:8.0 小松大谷:7.3 ▽1試合平均失点 遊学館:2.0 小松大谷:2.3 ▽1試合平均失策 遊学館:1.3 小松大谷:1.7 ▽チーム打率 遊学館:.376 小松大谷:.333 ▽長打率 遊学館:.516 小松大谷:.455 ▽チーム防御率 遊学館:1.57 小松大谷:0.69 ▽1試合平均与四死球 遊学館:3.5 小松大谷:3.8 ▽1試合平均被安打 遊学館:7.4 小松大谷:4.8 ▽1試合平均奪三振 遊学館:6.2 小松大谷:10.7