遊学館ー翠星
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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遊学館 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 5 | 7 | ||
翠星 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
- =7回コールド=
- (遊)河合-太田
- (翠)勝島、伊藤-樋口
- 【二塁打】大日向、水上(遊)的場(翠)
戦評
小松との激戦を制した遊学館、三回戦の相手は翠星。翠星はこれまで加賀にコールド、尾山台にも打ち勝って三回戦に進出してきた。翠星高校の監督は元尾監督。遊学館が甲子園初出場したときの2002年には小松市立の監督でプロ野球選手となった山田裕司投手を輩出した名将。あの時、夏には準決勝で延長10回で3−1で勝ち、秋には決勝で3−4で敗れるなど遊学館とライバルの関係であった。その元尾監督が11年の時を経て翠星高校の監督に。38年ぶりの三回戦進出と勢いに乗って不気味な存在。初戦の越智監督に続いて何か因縁めいたものを感じる対戦。
遊学館は、今大会初先発の河合、翠星は勝島の先発で試合が始まった。
初回は今村が死球で出塁、藤口が見逃し三振だったが、この判定は微妙な感じがした。続く太田も死球で出塁するも、廣橋、北口が打ち取られて無得点。翠星先発の勝島、ストレートは120キロ中盤とそれほど速くないが、なかなか捉えられない。迷いのあるスイングをしている感じ。結局3回までは、ノーヒットに抑えられた。
試合が動いたのは4回。先頭の廣橋がショートのエラーで出塁、続く北口は四球を選んで、無死一、二塁としたところで、翠星は勝島から伊藤に投手交代。勝島はヒットを打たれていないが、ベンチに引っ込んでしまった。
続く大日向はセンターフライ、北口盗塁、水上が四球を選んで1死満塁のチャンス。ここで、今大会初スタメンの一年生高本は、初球をセンター前にはじき返す2点タイムリー。四球のあとの初球を見事に狙い打ち、一年生は廣橋だけじゃないという所をアピールした。
6回には、ヒットで出た大日向を二塁に置いて高本の場面、レフト頭上を襲った鋭い打球だったがレフトに好捕された、続く河合は右中間に鋭い打球を放つも、ライトに好捕されて無得点。徐々にいい当たりが出てきた。
7回にようやく打線が繋がった。先頭今村のセンター前に抜けるような打球をショートが追いつくも、一塁に悪送球して無死二塁。藤口のショートへの当たりも一塁への悪送球、この間に今村が生還、藤口も三塁へ。太田は前進守備の横を抜くライト前ヒットでこの回二点目。廣橋は三振に倒れるも、北口が技ありのレフト前ヒットでつなぎ、1死一、二塁とすると、大日向の鋭い打球はは左中間を破る2点タイムリーツーベース、水上にもレフトオーバーツーベースが出て1点とこの回一挙5点と試合を決めた。やはり、6番の大日向の好調は大きい。チャンスで回ってくる事が多く、彼のバッティングで得点力が違ってくる。
7回裏はランナーを出すものの、無得点に抑えてコールドで翠星を降した。
遊学館河合は、4回までパーフェクトピッチングと素晴らしいピッチングでゲームを作った。今日の河合は、7回を投げて、2安打無四球6奪三振の内容。バタバタする事なく、試合のペースをしっかり握れたのは河合の無四球の好投が大きかった。また、不安だった投手陣が、河合一人でこの試合を投げ切った事で、次の試合以降の明るい材料が出て来た。
これで創部以来13年連続のベスト8進出を決めた遊学館、夏二連覇まであと3つ。
◆遊学館
打安点振球犠盗
(一)今 村 310-1--
(二)藤 口 4001---
(捕)太 田 311-1--
(三)廣 橋 30011-1
(中)北 口 31011-1
(左)大日向 422----
(遊)水 上 211-2--
(右)高 本 412----
(投)河 合 400----
30763602
回 数打安振球責
河 合 7 75232600
◆翠 星
打安点振球犠盗
(中)小山内 3001---
(遊)的 場 310----
(捕)樋 口 3001---
(一)石 野 3001---
(三)富 沢 300----
(二)投
伊 藤 2101---
(左)北 嶋 2001---
(投)勝 島 100----
二 中 村 1001---
(右) 高 200----
23206000
回 数打安振球責
勝 島 30/3 50140141
伊 藤 33/3 70227223