遊学館 対 金沢商
チーム | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
金沢商 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 3 |
遊学館 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
- (金)米澤-室木
- (遊)松井、高田-新保
- 【本塁打】室木(金)
- 【二塁打】平野(金)
戦評
石川県高校野球大会(令和2年度夏季) ▽準々決勝 遊学館0ー3金沢商(2日・石川県立)
金沢商・米澤は、遊学館打線を110球の散発2安打完封の快投。遊学館は打線が援護できず、昨年に続き準々決勝で敗退した。
2018年の夏にも準々決勝で完封負けを喫している金沢商との対戦。リベンジに燃え、ベスト4をかけた試合にマウンドを任されたのは2年生の松井。初先発の松井は初回の失点後、続く2イニングを三者凡退に抑え試合を作ったが、最初の打席に代打を出されて4回からエース・髙田が登板した。
しかし髙田は、代りっぱなに金沢商四番・室木にレフトへの弾丸ホームランを打たれて点差を広げられる。
遊学館は5回、エラーと四球で無死一、二塁のチャンスを作るが、特に策はなく無得点。2点ビハインドの9回には、またも金沢商・平野にタイムリーを浴び点差をさらに広げらた。
遊学館の最後の攻撃、寺田のセンターへ抜けるかという打球をセカンド・細川がファインプレーで防ぎ、試合終了。
遊学館は飯田戦16、寺井戦14に続き、この日も二桁の10フライアウト。打撃の修正も出来ずに不完全燃焼のまま3年生の最後の夏が終わった。
メンバー
(5)寺田
(6)平野
H竹岡
(2)新保
(7)土倉
(9)清水
(8)松本
(4)武田
H東
(3)山ノ内
(1)松井
H1髙田
今大会を振り返って
今大会、特にバッティングに関し3試合を通じて感じたのは、力のない逆方向への凡フライで終わるシーンが多かった。作戦が外角球狙いだったのかもしれないが、ほとんどの打者が思い切り踏み込んでいたのに対して相手投手は、勝負どころで果敢にインコースを攻めてきていたので、差し込まれていたし、死球も多かった。
毎年夏に打線を仕上げてくる遊学館らしさを感じる事ができず、少し寂しい大会であった。やはりコロナ禍で実践が少なかったのが影響したのかもしれない。唯一遊学館らしい会心のあたりは寺井との2回戦、新保が市民球場で放った右中間への3ランくらいだった。
3年生は優勝しても甲子園が待っていない大会でモチベーションを保つのが難しかったはず。しかし、誰かのためにと戦い抜いた事は画面越しにも伝わってきた。そんな遊学館を引っ張ってきた寺田君はとても素晴らしいキャプテンだった。また3年生部員の皆さん、春からずっと活動が思うように出来ない中お疲れ様でした。次のステージでの活躍に期待しております。
新チームで戦う秋には、インコースを攻められても、いつものようにフルスイングで長打が飛び出す遊学館打線に期待したい。